WINの事業プロジェクト

人体通信 プロジェクト

プロジェクト代表:京都工芸繊維大学 門 勇一教授

プロジェクト副代表:千葉大学教授  伊藤公一 

設立趣旨

BAN(Body Area Network)などに関する研究が長年推進されてきている。その中の人体通信(電界通信)の分野において、最近複数社から実使用を想定した展示が実施され、また、商用化についての報道や関連セミナーも目に付くようになってきた。 当NPOとしても、その活動であるWearable Informationの技術要素として人体通信(電界通信)に注視してきた。実用化も近づいてきた状況に鑑み、このような技術を有効に社会機能させる橋渡しとして会員有志とともに検討したいと考えている。 検討する方向として、提案されている複数方式の統一/標準化に向けた検討と、当該技術を社会インフラとしての育成するための要件検討に大別される。前者については複数の企業が開発/提案を行っている途上であり、標準化組織は別途存在すること、法人会員としては利用面からのビジネス参加が多数と思われること、などから規格統一には側面から支援することとして、人体通信(電界通信)による社会インフラ構築のための要件整理を行うこととしたい。

活動展開

当初の活動項目は下記を想定し、順次活動内容の充実を図る予定である。

  1. 人体通信の特徴の抽出
      → 近距離通信との対比分析と融合方策
      → 近距離無線通信とのインタフェースの整合性整理/問題提起
  2. 人体通信アプリケーションからの要件抽出
  3. 人間情報センシングにおける役割整理

第1stepとして、人体通信の利用形態を検討する目的で、開発を進めている企業から、現状と将来構想を伺い、利用検討の条件整理を行う。合わせて、近距離通信との対比検討を行う。

 その後、人体通信を取り巻く環境把握や市場性を明確にし、新たなアプリケーションの発掘を目指す。更にキラーアプリケーションを探るなど、議論を深めるため、論点の絞込みを行うことも考えている。

これまでの主な経過

定例会議(平成22年)

3月
千葉大学 伊藤公一教授(WIN理事)を代表、東京電機大学 根日屋(ネビヤ)英之講師を副代表として、プロジェクトが発足。日程と課題を討議。
4月
人体通信に関する技術・市場面からの俯瞰図作成に着手。医学部の先生も交えてPersonal Health Recorderも含めた意見交換。
5月
NTT厚木R&Dセンターを訪問し、人体通信見学とNTT研究者と意見交換。
6月
当面の活動方針、俯瞰図作成、ホームページ作成、規格標準化の議論と関連情報交換。
7月
関連業界の情報交換、俯瞰図の作成継続。
8月
人体通信実験の倫理規定、標準化、広報活動などの議論と人体通信試作機のデモ。

今後の活動

インフラ構築の要件整理とアプリケーション展開支援を通して、

  • ライフ(少子高齢化、健康、医療)
  • グリーン(低炭素化、安定エネルギー確保)
  • 防災(安心安全、災害に強いインフラ)

への貢献シナリオの具体化を目指し、キラーアプリケーションを探る。
  議論を深めるためにも、公的資金の活用も含めて、活動の活性化を図る。

3月
千葉大学 伊藤公一教授(WIN理事)を代表、東京電機大学 根日屋(ネビヤ)英之講師を副代表として、プロジェクトが発足。日程と課題を討議。
4月
人体通信に関する技術・市場面からの俯瞰図作成に着手。医学部の先生も交えてPersonal Health Recorderも含めた意見交換。
5月
NTT厚木R&Dセンターを訪問し、人体通信見学とNTT研究者と意見交換。
6月
当面の活動方針、俯瞰図作成、ホームページ作成、規格標準化の議論と関連情報交換。
7月
関連業界の情報交換、俯瞰図の作成継続。
8月
人体通信実験の倫理規定、標準化、広報活動などの議論と人体通信試作機のデモ。

事業プロジェクト

事業プロジェクト
耐震状態センシング
電界通信 
バイタルケアネット
電子冷暖房ウェア
IT農業
安全安心エリアマネージメント
IoTがもたらす新たな価値創出研究
TOPへ