WINのミッション
NPO法人WINは、図2に示すように、大学の知を社会に還元することも目指しています。大学と社会の関わりについては、従来は大学と学会を結ぶ学術分野がほとんどでした(学学連携)。最近になって技術移転機関(TLO)などによる産業界との連携(産学連携)が注目を浴びていますが、WINは、より広く大学と社会が連携する仕組みをNPOという形で実現するために、「社学連携」という言葉をつくって取り組んでいます。
NPOはその名が示すとおり、営利を目的としない組織です。しかし公益事業を実現する上に必要な資金を獲得するために収益事業も行うことが認められています。2003年5月には、NPOに関する法律が改正され、WINのような研究開発型NPOが法律的にも認知されました。明確なミッション(使命)を持ち、それを共有して、大学を中心とした参画企業間の利害を超えた協働により、将来的には100人規模の研究員、100億円規模の研究費を要する研究開発型NPOを目指しています。